中村正生 選
8月出品数 172点

〈評〉娘さんが子供の頃に作者と食べたプリンなのでしょうか。臨月を迎え甘えたくなったのでしょう。頼られると何でもしてあげたくなりますね。

〈評〉グルメなお子さんたちなのでしょう。いつか「美味しい」と言わせようという気概が「我」の字に現れました。

〈評〉五個も食べたのだから「旨い」のでしょう。でも女性は言ってもらいたいのですね。作者の可愛らしさが書きぶりにも現れました。

〈評〉服に付いた墨は落ちにくいので怒られてしまったかもしれません。それでも書道を嫌いにならなかったのですね。書き出しの力強さが見事です。

〈評〉太めの字が迫力を醸し出しております。あちこちで山火事が起こり、被害が出ています。その恐怖を「ずるりずるり」と巧みに表現されました。

〈評〉私も雪の少ない東京育ちなので、健ちゃんの気持ちがよくわかります。ハンドパワーは空に届いたのでしょうか。優しい書きぶりに惹かれました。

〈評〉共感しました。暑いのはわかっていますが、雨が続くと気分が滅入ります。それを吹き飛ばす爽やかな作品で、落ち着いて書かれました。

〈評〉強弱をつけた書きぶりと余白が美しいです。自分の子育てと重なったのでしょうか。だんだんと子育てに慣れてゆく娘さんを慈愛で包んでいます。

〈評〉皆で農作業をしての味噌にぎりは美味しかったことでしょう。様子が目に浮かびました。バランスの取れた布置で字形に工夫があります。
〈選を終えて〉
中村正生
今月は200点近くの作品が寄せられました。このところ出品数は毎月増えており、大変うれしいです。これは、自分の短歌を自らの手で書く楽しさを、多くの方々にご理解いただいているからこそと感謝しております。「自詠自書」も調和体ですから読める書体を基本に、崩し過ぎることなく、個性を発揚していただければと思います。なお、数名の方が「書」や「かく」を付けていましたが、その必要はありませんのでご注意ください。
応募要項
課題
自作の短歌を調和体で、自由に書く。自詠であれば、過去に『しきなみ』誌などの短歌誌やコンクールで発表された短歌でも可。
用紙
半紙、たて、よこ自由。
落款
①印、②名前(姓は不要)、③名前+印、のいずれか。「〇〇書く」とは書かない。
提出期間
10月1~15日
応募規定
①小学生以上、②所属部の月例の競書課題とは別に応募可。ただし、「調和体課題」と「自詠自書」のどちらかを選択すること。③「調和体課題・自詠自書参加票」を作品の左下に貼る。