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9月 青泉集(千葉) 牟田 繁 選

9月 青泉集(千葉) 牟田 繁 選

孫の成長

千葉 江原台 豊田 三子

初めての給料出たと孫が言い食事に誘う気持が嬉し
ジジババは回る寿司でもいいけれど孫の顔立て暖簾を潜る
祖父母からの愛への感謝をと、初給料で食事へ招待される心優しいお孫さんでお幸せですね。さぞや美味しいお寿司だったことでしょう。

母の日

千葉 君津市法人 小林 剛

子に代わり母の日に妻へプレゼント二人で楽しむ贅沢ランチ
息子らが妻に悪態母の日も感謝の言葉はいつ聞けるやら
母の日に奥様との「贅沢ランチ」のプレゼント。真似てみたいと思います。ご子息たちが母親に言いたいことを言えるのは、仲の良い証拠なのでしょう。

娘と婿

千葉 君津市法人 浅野 孝一

子育てにくたびれ眠るわが娘日曜わが家の朝寝のごほうび
婿殿にスマホ操作を教わりてありがたきかなそのたのもしさ
子育てに疲れている娘さんを労われる親心が伝わってきます。若い人のスマホの操作には感嘆いたします。

バイトの子

千葉 君津市法人 生稲 真巳

思春期で日頃無愛想バイトの子賄い食べて笑顔はじける
バイトの子出勤時間に滑り込み何はともあれ前髪チェック
若い思春期の子の様子が目に浮かび、思わずクスッとなります。温かい心で見守っておられるのですね。

短歌

母の日に選ぶ楽しさ今は無く花をもとめて墓前に供える
(千葉 江原台 橋岡 協美)
ただいまと元気いっぱい呼びかけれどありし日の母の姿なき部屋
(千葉 大原 髙橋 大勇)
友の夫余命二カ月に寄り添いて悔いなき二年と旅立つ知らせ
(千葉 東金 田中美由紀)
「お父さん背中流そうか」懐かしい亡き長男の優しき言葉が
(千葉 勝田台 村山 新)
夫逝きて早二昔矢の如し悼む思いは年経ても尚
(千葉 中沢 稲葉 君江)
母の背に負(おぶ)われし日の白うなじアストリンゼン香(か)のよみがえる
(千葉 流山 大塚 康一)
歌詠みて一年過ぎて思うこと気づかぬ日々に思いを寄せる
(千葉 中沢 松林 百合)
十年間里子に来ていたあんちゃんが逝去した日が母の月命日
(千葉 東金 大井手雪恵)
なにもかもうまくいかない時もあるなんとかなるさと鏡にむかう
(千葉 江原台 清田乃り子)
故郷の友みまかりて一年余実家に帰れば会える気のする
(千葉 東金 斉藤 洋子)
誕生日思いがけないプレゼント右足手術ひるまず受けよう
(千葉 やわた 橋爪 欣子)
病院の窓から見ゆる富士の山強く生きよと励ますごとく
(千葉 夏見北部 大澤 民子)
初めての大学野球神宮へ目当ての息子は偵察係り
(千葉 江原台 松田 弓枝)
母の日に感謝の花束用意する二人の母と妻へ贈りぬ
(千葉 君津市法人 柴田 栄樹)
田起しも昔は馬で今機械受け継がれゆく日本の農業
(千葉 江原台 伊藤みち子)
次々と出(い)でる雑草見つけてはモグラ叩きをするが如くに
(千葉 東金 西村三千子)
朝方は固きつぼみの深見草午後には満開咲き急ぐがに
(千葉 やわた 齊藤 光妙)

選をおえて

今月は、母の日や春の花々などのほか、家族を想われる歌に感動をいただきながら、楽しく選をさせていただきました。 なお、歌稿用紙には空白を設けずに続けて記入してください。また、拗音の「ゃ・ゅ・ょ」は、一字分使用してください。来月も楽しみにお待ちいたしております。