本格的な夏の到来とともに、富士高原研修所では青少年セミナーがスタートしました。本号では、元気あふれる「高校生セミナー」と「中学生セミナー」の様子をお伝えします。
■高校生セミナー■
7月18~20日にかけて、「高校生セミナー」が実施(青年倫理塾との同時開催)され、23名の受講生が参加しました。
本セミナーでは、全体を通して自己理解を深めることを目的としたワークを活用しました。この実習は自己を振り返り、強みを再認識するだけでなく、ほかの受講生から自分の良さを教えてもらうことで、新しい自分や相手の良さを発見することに重点を置いたものです。
初日は、挨拶や返事、後始末といった日常の基本実践に磨きをかけました。
夕食後には、ストローを使ってタワーを作りあげて、チームワークを高め合いました。受講生たちは、自分の意見をしっかりと伝えつつも相手の意見を尊重することの大切さや、柔軟な発想で課題に取り組む重要性を体感的に学びました。
二日目には、今年から新たに導入した「富士山双子山登山」を行ないました。御殿場口から登山を開始し、火山灰や火山礫が固まった溶岩岩壁である「幕岩」で朝食を摂った後、目的地の双子山を目指しました。途中で足取りが重くなったり、急な傾斜に差し掛かったりした時には、受講生同士が自主的に声を掛け合い、全員で協力しながら雰囲気を盛り上げて見事に双子山登山を成功させました。
午後からは学年別講座を実施。研究員が受講生一人ひとりの悩みに親身に応える時間や、ワークシートを用いて身の回りにある「当たり前」の存在を可視化し、自分自身がどれほど多くの人々に支えられているかを実感する時間となりました。
最終日には「自分表現フェス」と題した発表会を開催。本セミナーでの学びや、今一番伝えたいこと、将来の夢や希望について各班でじっくりと話し合った後、クイズや劇などの工夫を凝らした演出で発表を行ないました。班の垣根を超えた発表により、会場全体が大きな一体感に包まれました。
閉講式では、三日間の思い出を写真で振り返りながら、全員でテーマソングを合唱。共にかけがえのない時間を過ごした仲間と感動の涙を流しながらも、受講生たちは明るい未来へ向けて力強い新たな一歩を踏み出していきました。
■中学生セミナー■
7月24~27日にかけての4日間で「中学生セミナー」が開催され、60名の受講生が集まりました。
初日は、日常で当たり前に使用しているスマートフォンとの上手な付き合い方を考える講座を行ないました。安全かつ正しく使うことの大切さを学ぶとともに、期間中はスマートフォンと適切な距離をとるデジタルデトックスにも挑戦しました。ネットの世界から一度離れることで、リアルな場での会話や、人と人との触れ合いが持つ楽しさを体感してもらおうという試みです。
二日目には、本セミナーの目玉企画の一つである「富士山宝永山登山」に挑戦。標高2,400mの富士宮口から出発し、約2,700mに位置する宝永山を目指します。傾斜が急な難所では、互いに手を取り合い、声を掛け合いながら進み、協力し合うチームワークの大切さを、身をもって学びました。宝永山の登頂を果たした後は、御殿場口へと続く名物の「大砂走」をダイナミックに駆け下り、受講生は達成感に満ちた表情を見せていました。
三日目の午前中は、背骨の動きを意識した多様な身体ワークを行なった後、受講生が抱える日常の悩みに研究員が答える場を設けました。
午後からは、もう一つの目玉企画である「富士研祭り」を実施。受講生たちはセミナーでの学びや気づきをクイズや劇にして表現し、班の枠組みを超えて受講生とスタッフ全員が一つになる一体感を実現しました。
最終日には、セミナーでの学びを日常や学校生活へ生かすための実践を策定し、全員が充実感あふれる明るい表情で富士研を後にしました。
受講生からは、「スマホから離れても、人と一緒に楽しめる方法がたくさんあることを知ることができた」「体力に自信がなくて不安だったけれど、周りのみんなが手を貸してくれたおかげで宝永山登頂を成功させることができた」といった感動と新たな気づきの声が数多く寄せられました。
(スタッフ記)