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9月 真砂集(西東京・海外) 狩俣淳子 選

9月 真砂集(西東京・海外) 狩俣淳子 選

青き戦士

東京 倫研 塚本 玄樹

サッカーの試合に臨む吾子が言う「俺はサムライブルーのようだ」
録画したサムライブルーを観返してイメトレ励む大会前夜
サッカーのアスリートとして励んでいる息子さんは、自身を「サムライブルー」と言ったり、試合を見てイメトレしたりと、将来はワールドカップに日本代表として出るかも知れませんね。

梅雨晴れ

東京 倫研 中村 学

梅雨晴れの静かな朝にランニングみそはぎ揺れて路肩で応援
梅雨晴れに富士を見ながらランニング残雪解けて夏の近づく
梅雨晴れの富士を見ながら、ランニングが出来るって、とても素敵ですね。路肩のみそはぎの揺れを見ながら走る作者の心の穏やかさが、ひしと感じられます。

東京 倫研 西田明日香

宇宙より広い心の父を見て学びをやめぬ自分でありたい
いつまでも歩み続ける父の背を見ながら明日への希望見つける
とても心の広いお父様を尊敬し、愛し、そして深く慕っておられることが、ずしりと伝わってきます。お父様は生きた鏡の様な存在なのでしょうね。素晴らしいです。

畑の草刈り

東京 調布 尾辻  隆子

マックスの音量で聴く合唱曲草刈りする手に勢いがつく
腰痛の夫の助けと草刈りす今年の野菜は夫婦合作
腰痛のご主人の助っ人として草刈りをする作者。それも音楽を最大の音量で聞き、自分を鼓舞する威勢の良さ。最高ですね。拍手を贈ります。

古希のクラス会

東京 西東京 下河原千恵子

古希祝い恩師囲みてクラス会白髪なりてもこころ十八
指宿へ古希の祝いのクラス会青春もどり夜を忘れる
古希を迎えられた由、おめでとうございます。若さとは実年齢ではなく、心の張りのことだそうです。作者の心は十八。若々しく青春の真っ只中です。色々なことに挑戦してください。

短歌

突然の姉の訃報に戸惑いて新幹線で一路福井へ
(東京 西東京 山内 陸子)
生前に義母(はは)が育てた「紅蜀葵(こうしょっき)」毎朝咲きて家族で眺む
(東京 要町 長谷川ノリコ)
履歴書の紙一枚にわたくしの三十余年が並び収まる
(東京 西八王子 佐々木麻央)
ベランダの鉢に移植し二年目に優美な白いカラーの咲ける
(東京 平和台 太田 純子)
創始者の誕生祝いてバス旅行新緑の秩父感謝の一日(ひとひ)
(東京 要町 山本けさ惠)
桜散る観音堂ははなやぎて参拝の人皆笑顔なり
(東京 月光 松本喜久江)
赤い実を目指して飛来ミサゴかな尾をピンと張りチュンチュンと
(東京 上目黒 陳 秀子)
薬持ち不安抱えた旅なれば恙無く帰国緊張解く
(東京 大森 津川ひろ子)
老夫婦仲むつまじくスーパーで野菜を選ぶ姿美し
(東京 方南 森本 典子)
楽しみな年一回の家族旅行悪天候でも会話は増える
(東京 南大塚 筒井 京子)
よそ見して兄に菓子とられ怒り出す二歳の孫は負けじと戦う
(東京 王子神谷 五十嵐光子)
高校の卒業アルバム妻と見る変わらぬ笑顔の十八の妻
(東京 王子神谷 山本 信敬)
穏やかに凛とした姿勢変わらずに数年ぶりの友は九十五
(東京 野方 佐藤 政子)
誕生日迎えたこともわからぬ母九十三歳やはりめでたい
(東京 南大塚 池谷 明美)
いつきても夫が気にいるいいお宿温かもてなし戸倉上山田
(東京 西東京 中野 邦子)
相談に来られた方の幸福を祈る早朝ひとり静かに
(東京 烏山 阿部 雅子)

選をおえて

人生の最終章にさしかかった今、これまでを振り返った時、丸山敏雄先生の発見された純粋倫理の道に出会えたことが、最大の宝だと感謝しております。そのお陰で、しきなみ短歌で歌を詠むことを覚え、また、秋津書道で書に触れることが出来、人生が豊かになりました。多くの友も出来、友好を深める楽しみもあって、楽しく有意義な日々を送れることが有り難く、幸せをかみしめております。誌上ではありましたが、皆様との出会いにも感謝です。