○
千葉 松戸根本 松戸 隆政
運動会駆ける子どもの汗光り歓声ひびく初夏の校庭
追い越して転んで立ってまた走る子どもの姿に勇気をもらう
評
近年、運動会は秋から初夏へと時期を移して開催する学校が増えている様です。汗を光らせながら、転んでも又立ち上がり、全力で駆ける子供の姿に勇気をもらう。素晴らしいですね。ママ友
千葉 夏見北部 前田美智子
子育てを通して得た友今に続く生きた証しと深く感謝す
ママ友と年に一度のランチ会尽きぬ会話は夫と年金
評
子育てを共に越えて来た大切なママ友とのランチ会。会話は尽きることはありませんが、年を重ねれば、内容は子供から夫や年金の会話に変わってゆく。2首目、結句に実感がこもります。感謝
千葉 千葉法人 藤原 竹識
誕生日「産んでくれて有難う」実の親には照れから言えず
言葉では伝えられない「有難う」苦肉の策でメールで送る
評
照れくさくて、お母さんに伝えられない感謝の言葉を苦肉の策でメールで送る。「産んでくれて有難う」「有難う」は最高の言葉。言わなくても、きっと伝わっていますね。こんなに素直なお子さんを持たれたお母樣。羨しい限りです。それぞれの花
千葉 夏見北部 牧野 道代
絹さやの花は次々開きおり真白き蝶が止まるがごとく
側溝の僅かな土に姫スミレ根を張り咲かす紫の花
評
スイートピーに似た絹さやの白い花。側溝に自生して、小さな紫の花を咲かせる姫スミレ。それぞれの花の特徴を見事に表現されている良い2首です。今
千葉 君津市法人 上西 和信
凡人の食う寝る学ぶそして飲む平凡な日々青空を見る
老化とは言わず「深化」と奮起して溌剌と過ごす今を生ききる
評
1首目、ごく普通でごく当り前の暮らし。これが一番の幸福かも知れませんね。2首目、老いても物事の知識や技術を深めて溌剌と生きようと、奮起している作者に感動致しました。馬鈴薯
千葉 成田 坂田 珠愛
早春に植えし馬鈴薯はたっぷりと太陽をあびてコロコロ太る
薫風は頰をやさしく撫でてゆく豊作となりし馬鈴薯を掘る
評
イモの形が馬の首につける鈴に似ていることから、名付けられた馬鈴薯。初夏の穏やかな風を受けながらの収穫。コロコロに太った馬鈴薯は、さぞ美味しいことでしょう。短歌
五月晴れ運河を跨いで鯉幟風になびけば水泳ぐ音に
(千葉 流山 徳武 俊三)
(千葉 流山 徳武 俊三)
神宮の杜(もり)に響きし校歌なお還暦過ぎたるわが胸濡らす
(千葉 千葉法人 関根 洋一)
(千葉 千葉法人 関根 洋一)
母の日に頬寄せ歌いし『こいのぼり』屋根より高く逝くとも知らず
(千葉 君津市法人 髙橋 貞實)
(千葉 君津市法人 髙橋 貞實)
悩みつつ続けた書道気がつけば練習積んだ成果感じる
(千葉 中沢 森田 茂樹)
(千葉 中沢 森田 茂樹)
孫の珠梨優しい声で「おいしい」とほめて育てる我の料理を
(千葉 やわた 小嶌 経子)
(千葉 やわた 小嶌 経子)
人はみな争いさけるはずなのに今だに続く各地の紛争
(千葉 流山 鈴木洋一郎)
(千葉 流山 鈴木洋一郎)
久々のグラウンドゴルフに娘らと競いながらも心晴れやか
(千葉 勝田台 高橋惠美子)
(千葉 勝田台 高橋惠美子)
三日月(みかづき)が明星連れて西の空沈む日の暮れ初夏の寂寥(せきりょう)
(千葉 大原 安藤 守男)
(千葉 大原 安藤 守男)
春の日に母の米寿を祝いつつ孫ひ孫らの声は花咲く
(千葉 中沢 髙田比査子)
(千葉 中沢 髙田比査子)
道後の湯湯釜かこみて皆はだか邦人外人一つの世界
(千葉 流山 堀江 昭良)
(千葉 流山 堀江 昭良)
採りたてのふきとタケノコ食卓に春ならではの香り味わう
(千葉 流山 中島とよ子)
(千葉 流山 中島とよ子)
物価高夫の作りし新鮮な野菜収穫ありがたく嬉し
(千葉 江原台 市川 幸子)
(千葉 江原台 市川 幸子)
アイドルのダンスを真似て子どもらと情熱戻る年を忘れて
(千葉 千代田 澤谷 潮美)
(千葉 千代田 澤谷 潮美)
孫の嫁ピンクのカッパが良く似合う船から網上げ姿逞し
(千葉 大原 松本とし子)
(千葉 大原 松本とし子)
短歌読めずあせっているもテレビ観る逃げているから何もうかばず
(千葉 曽谷 髙橋カズ子)
(千葉 曽谷 髙橋カズ子)
自然界季節の花は順序よく桜ツツジと咲き競いたり
(千葉 曽谷 奥田美恵子)
(千葉 曽谷 奥田美恵子)
母の日の近づく頃に娘より何が欲しいかメールが届く
(千葉 北条 髙梨 晃一)
(千葉 北条 髙梨 晃一)
絹さやとスナップエンドウ取り終わり胡瓜ゴーヤが棚を引き継ぐ
(千葉 中沢 羽鳥健一郎)
(千葉 中沢 羽鳥健一郎)
朝市に出店はじめて一年が新鮮食材夜なべで作る
(千葉 大原 加藤 清栄)
(千葉 大原 加藤 清栄)
選をおえて
朝の会の月に一度の駅前清掃で、蔓延るエノコログサを根から抜いて処理しました。エノコログサは、「猫じゃらし」の別名を持ちますが、その由来は犬の尾に似た穂を振って猫と遊んだことと知り、歌を作ってみたいなと思いました。身近な所にいつも歌の題材はあるのですね。皆さんも見たり、聞いたり、感じたりしたことを逃さず、捉えて歌にしてみませんか。来月も作品お待ちしています。