手術
佐賀 与賀町 荒巻眞知子
切断の危機を脱した夫の足面会の度そっと撫でやる
覚悟して承諾したる手術なれど中止となりて夫と喜ぶ
評
山あり谷ありの長い人生をご夫婦で乗り越えられてきたと思います。お2人の深い愛と強い絆を感じました。そば会の旅行
佐賀 日の出 髙瀬さちこ
嬉野の宿の夕餉は猿の顔皆で酔いたる風呂上がりなり
そばの芽のジュースは甘い緑色初夏の風に皆染まりたる
評
気持ち良さそうな宿の夕餉、皆さんの笑い声が聞こえてきそうです。2首目、爽やかなそばの芽の緑色、初夏を涼しげに詠まれました。勝負
長崎 川棚 中尾 宣子
つんつんと遊ぶ小鳥を見つけるや忍者の如く黒猫構ゆ
バネ効かせ屋根まで跳ぶも失敗し小鳥の勝利猫敗退す
評
小鳥と里猫の様子を楽しく描きました。まるでマンガの一コマの様です。2首目、黒猫の挑戦と敗退! みごとな描写に、ウフフです。○
福岡 遠賀 毛利 恭子
東雲(しののめ)の空に小鳥のさえずりの和やかなりぬ今日の始まり
まな板のトントントンのリズム良く思わず鼻歌朝餉のしたく
評
小鳥の囀が優しく、2首目は朝餉の支度のまな板の「トントントン」リズムが楽しく響いてきます。明るい幸せな作者の一日のスタートですね。文化展
福岡 津福 清永ヒミ子
文化展歌友飾りし白ゆりの香りほのかに漂いており
文化展のびやかなれる筆づかい羨ましくも心洗わる
評
白ゆりの仄かな香りが、文化展の作品をより引き立ててくれたことでしょう。2首目、作者を惹きつけた、のびやかな筆使いの書! 素敵な文化展だったのでしょうね。皐月
佐賀 日の出 川原 信義
風董り黄色にうれた麦の穂に女孫初めてそっと触れおり
五月晴れ目にあざやかに麦の穂が風になびいて明日は刈り取り
評
刈り取り前の麦の穂に、初めて触れたお孫さんの指先、何を感じたのでしょう。2首目、大自然の中の風にたなびく麦の穂が目の前に広がる様です。短歌
ずばなの穂白き綿毛付けそよそよと白波のごとく風に揺れおり
(福岡 国分 平川 由美)
(福岡 国分 平川 由美)
早朝にインドネシアの村の中アスペル竹に囲まれ涼む
(福岡 遠賀 香月 紀江)
(福岡 遠賀 香月 紀江)
縁のあり五十年の日々紡ぐ阿吽の呼吸の夫との暮らし
(福岡 遠賀 持山千津枝)
(福岡 遠賀 持山千津枝)
手術終え目の覚めし吾生きている管につながれ子待つ病室へ
(佐賀 日の出 牟田 斉子)
(佐賀 日の出 牟田 斉子)
霊峰の富士に誓いし我が想い主人と共に残りし余世
(福岡 本村 本城美知子)
(福岡 本村 本城美知子)
ホームラン大谷が打つと晩ごはんちょっぴり豪華に飛び跳ねる孫
(福岡 室見 川原 初美)
(福岡 室見 川原 初美)
若葉萌え山はモコモコ動くよう数多のみどり更に輝く
(福岡 草木 川上 英子)
(福岡 草木 川上 英子)
大木に咲く満開の桜花亡き弟の現われるごと
(佐賀 日の出 山下 文子)
(佐賀 日の出 山下 文子)
草花や木の香の漂うのどかな日吟行会の芦屋釜の里
(福岡 遠賀 牟田口信江)
(福岡 遠賀 牟田口信江)
旅先の散歩で見たる渦潮にしばし見入りて己を映す
(福岡 室見 松井 伸興)
(福岡 室見 松井 伸興)
「早くして」「ちょっと待って」の掛け合いの家中響く朝の親子の
(福岡 櫛原 姉川 敏信)
(福岡 櫛原 姉川 敏信)
陽がそそぎ金色に染まる麦畑目にした瞬間胸が高鳴る
(福岡 宗像 石田 裕美)
(福岡 宗像 石田 裕美)
連休に親子の絆深くなる名ごりをおしむプラットホーム
(福岡 草木 井上 京子)
(福岡 草木 井上 京子)
汗をかき耕す夫は土作り野菜の苗植え私の役目
(福岡 宗像 掛札スガ子)
(福岡 宗像 掛札スガ子)
手に入れし姉の家電や家具食器我家で使えばよみがえる日々
(福岡 本村 楠橋 敏香)
(福岡 本村 楠橋 敏香)
入院の夫は「小遣いいらない」と個室を出ると言わないままに
(長崎 川棚 江口あけみ)
(長崎 川棚 江口あけみ)
歌ごもり実践報告無事に終え緊張ほぐれ駅弁旨し
(福岡 櫛原 豊福久実子)
(福岡 櫛原 豊福久実子)
春の朝鉢植えに咲く紫蘭の花結婚記念日に一輪渡す
(福岡 香椎 平野 和幸)
(福岡 香椎 平野 和幸)
選をおえて
梅雨明けと同時に、こちらはま夏日の様な日照りが続いています。今年は、特にあちらこちらで見かけるゴールデンシャワー。ま黄色の揺れる花房が青空に映え、道行く人を楽しませてくれてます。又、シマトネリコの小さな淡いクリーム色の花や、薄ピンクのサルスベリの花が涼を誘っています。 今月も投稿ありがとうございました。来月も楽しみに待っています。